大日本人。 2011/03/22 (Tue)

震災から10日。
いまだ原発問題や
大きな地震が来るやも
知れぬ不安の中で
労働者たちは何とか
経済をまわそうと
仕事へ向かう。

私も普通に
ナレーションの仕事へ
行ったりする。


被災地はまだまだ
行き届かぬことも多く
行方不明の数字は平行線。
医療に携わる方々も
限界の状況を強いられ続け
そう言う意味では
まだ10日しか
経っていなくて
避難所で息絶える人も
居たりして
みんな身も心も
すり減らして暮らしてる。

ガソリンや物資不足でも
都内は「普通の１日」
が過ごせる。
私が居る三軒茶屋なんか
計画停電にすら該当しない。
暖かな日差しが降れば
一瞬何もなかったかと
錯覚することすらある。


広島へ一人旅した時
相生橋に立ち
川面に映る原爆ドームを
眺めながら


平和って
何も起こらない
ってことなんだなぁ…

と、しみじみ感じた
あの時の気持ちが
胸に熱く蘇ってくる。




この10日余り
様々なことを思い考え
悩んだりした。

海外に家族を持つ方々なら
皆一様に似たような状況を
経験したのではないかな。

詳細はまた
いろんな状況が
落ち着いたらとして
今回思ったことは
私は、日本人なんだ
ってこと。
日本に生きる日本人。

これまでは
神奈川で育ち
都内で生活していて
比較するとしたら
他県程度。

だけど地震が起きて
海外の家族との
関わりの中で
自分が日本人であって
日本人として今
一番どうするべきかを
真剣に考えさせられた。

そのことで
自分が日本人なんだ
ってことを
ものすごく自覚させられた。

私の中で
今まで考えても
みなかった思いが
刻まれた感じ。

良い意味でね。



だからなんだ
って
うまく説明出来ないけど
今、国民全体が
「思い」
ってものに敏感になって
受動的から能動的に
人に関わりを持ち始めてる。
そのことがすごく嬉しくて
自分もそうありたいと
強く思うのであります。

隣の人に声を掛けながら。



新幹線が出来たのも
「遠くの人を隣人に」
って思いから生まれてる。



まず思いありき…。

生きるってすばらしい。

目がある
耳がある
口がある
鼻がある
手がある
足がある


言葉がある。



原子力発電所で
尽力されている方々の
すざまじい大和魂に
希望の光が差し
明るく照らして
くれますように…。