残るということ 2008/05/13 (Tue)

いつ
この話をしようか
いや
このままするまいか
いつもどこかで考えながら
ココロが整理されるのを待ってる感じだった

だけど
家族を失うということに
整理などつくはずもなく
時々にその悲しみの色
肌触りを変え
一定の場所に佇んでいる

私の義理の兄が
先月死にました

そのことで沢山の
かけがえのない経験をさせてもらい
今日も私は体中に
熱い血を巡らせています

兄のことを
私はオッパと呼んでいました
韓国語で非常に親しい異性や
お兄さんを呼ぶときに使われます

オッパがいなくなって
姉はお家にひとりぼっちになりました
私が絶対なりたくないもの
だから私自身の体にも
実際に痛みが走ります
だから放ってはおけません
絶対

出来る限り
オッパに会いに行き
姉と共に床に着くようにしています
こんなこと
一生続けたとて
到底埋めることの出来ぬ
この不在感

姉は言ってました
「生きることしか選択肢がない」
と


そうです
どんなに打ちひしがれようとも
地球は廻り陽は浮き沈み
腹が減り眠くもなる
生きているからね


すぐに前向きに生きるなんて嘘
苦しくても
生きるしか術がないのが
本当な気がする

おかしいときに笑い
また悲しくなって泣く
この繰り返し

姉は立派な女性であり
立派なオッパの妻です
見ていて本当にえらいと思います

日が経つにつれ少しずつ少しずつこの不在感と
戦って行かなければならない

その様子を見守り続け
共に泣き悲しみ笑い
そうやって未来が開けて行くことを
信じよう


今日は私の方が先に帰宅し
電気を点け
仏壇の蝋燭に火を灯し
お線香をあげ
オッパに挨拶をしていたら
急に涙がこみ上げてきて姉が帰る前にひと泣き

そしたら
なんか書いておきたくなりました

まだまだ感じたこと
思ったこと
考えたこと
価値観の進化
家族の絆とは
たまに少しずつ
書き残していけたらいいなと思う


5月4日夢の島
ツヂバデルコのお仕事
本当に姉さんは立派でしたよ
ちゃんと地に足着けて
立ってましたよ

その記録を残してくれた
お友達の通称やくまる君に
惜しみない感謝を…

翌日
海を見せてくれたアナタにも

頂いた愛を
姉さんに還元しますね

ありがとう

写真は25年前の姉さんとわたし